
ただ、香りを聞いている。
仕事を終えたあとも、頭のなかでは明日のことを考えている。
少し時間が空けば、何かできることを探してしまう。
何もしていない時間に、どこか落ち着かなさを感じることがあります。
そんな日々に、一本のお香を。
火を灯して、ゆっくりと立ちのぼる煙を眺めてみる。形を変えてはほどけていく、その行方を目で追いながら。
MCKKのお香は、香りを「聞く」という日本の文化に着想を得て生まれました。ただ嗅ぐだけでなく、香りに心を澄ませる。そのための、小さな道具です。
何かを考えようとしなくても、特別な答えが出なくても。
ただ、香りを聞いている。そんな時間があってもいいのかもしれません。


淡路島の手仕事と、三つの香り。
一本一本を仕上げているのは、淡路島の職人たち。
素材は、タブ粉と天然精油。植物性100%で、着色料・人工香料・防腐剤・燃焼剤は使われていません。人工香料を使わない、強すぎず暮らしになじむ香りを大切にしています。
手仕事でつくられるため、形や表情にはわずかな違いも。
きれいに揃いきらないところにも、人の手が触れた跡を感じられそうです。
香りは、「安息」「活力」「集中」の三つ。
「安息」は、檜やラベンダー、サンダルウッドなどを合わせた香り。一日の終わり、もう少しだけゆっくり過ごしたいときに。
「活力」は、生姜や柚子、ライムなどを組み合わせた香り。朝の支度を終えたあとや、気分を変えて何かを始めたいときに。
「集中」は、レモンやローズマリーカンファー、ペパーミントなどを合わせた香り。本を開いたり、ひとりで机に向かったりする時間のおともにも。
名前を手がかりに選んでも、その日の気分に任せても。
使う場面を決めすぎず、自分なりの楽しみ方を探してみたくなります。
三つの香りが10本ずつ入ったセットなので、今日はどれにしよう、と選ぶところから始めるのもよさそうです。


満ちていない日にも。
MCKKという名前は、「満ち欠け(MiChiKaKe)」からきているそうです。
三日月や朧月に心が動くように、欠けているもの、不完全なもののなかにも美しさを見つけたい。そんな思いが込められています。
私たちにも、元気に動ける日があれば、思うように進まない日もあります。予定していたことが終わらず、なんとなく一日を惜しく感じてしまう夜も。
そんなとき、何かを取り戻そうとする手を、少し休めてみる。
お香に火を灯して、漂ってくる香りに気持ちを向ける。
MCKKが大切にしているのは、何かを成し遂げることだけではなく、その途中をどう味わうかという感覚です。
香りが広がるのを待つ。煙の揺らぎを眺める。
それだけの時間を、今日の終わりに少し。
何も進まなかったように思えた日にも、心に残るひとときはあるのかもしれません。
