ミコト屋

野菜との距離が近づく、青果ミコト屋で過ごす時間。

野菜のアイスクリームに誘われて
引用:store.micotoya.com

野菜のアイスクリームに誘われて

青果ミコト屋を訪れたきっかけは、野菜を使ったアイスクリームでした。

野菜がアイスになると、どんな味わいになるのだろう。

そんな小さな好奇心に誘われて向かったのは、横浜市青葉区の住宅街に佇む「micotoya house」。

青果ミコト屋は、日本各地の畑を訪ね、生産者と関係を築きながら野菜を届けてきた“旅する八百屋”です。2021年には初めての実店舗となるmicotoya houseを構え、自然栽培を中心とした野菜や果物、調味料などを販売しています。

店内へ入ると、まず目に飛び込んできたのは、色も形もさまざまな野菜たち。

いつもの食卓で見慣れたものから、名前も食べ方も知らないものまで、季節の実りが生き生きと並んでいます。

アイスクリームを目当てに訪れたはずが、気づけば一つひとつの野菜に目を奪われていました。

野菜の物語を、かごの中へ
引用:store.micotoya.com

野菜の物語を、かごの中へ

野菜のそばには、その特徴や育った背景、おすすめの食べ方などが書かれた説明カードが添えられています。

どんな場所で育ち、どのような味がして、どう料理するとおいしいのか。

カードを読みながら野菜を眺めていると、これまで知らなかった一面に出会い、いつもの買い物が小さな学びの時間へと変わっていきます。

「これはどんな味がするのだろう」「家に帰ったら、どうやって食べよう」

一枚ずつカードを読み、想像を膨らませながら野菜をかごへ入れていく時間は、宝探しのようで、とてもワクワクするものでした。

短い言葉の中からも、野菜への愛情や、それを育てた人へのまなざしが伝わってきます。

ミコト屋が届けているのは、目の前にある野菜だけではなく、その前後にある物語なのかもしれません。

購入した野菜は、最後に自分の手で包装紙に包みます。

紙を広げ、野菜の形に合わせて包んでいく。

少し手間のかかるそのひとときが、どこか懐かしく、それでいて新鮮でした。

自分で選び、自分の手で包むことで、かごに入れた野菜への愛着も少しずつ深まっていくように感じます。

季節を味わう、店先のベンチ
引用:store.micotoya.com

季節を味わう、店先のベンチ

野菜を購入したあとは、隣にある「KIKI NATURAL ICECREAM」へ。

店頭で余りそうになった野菜や果物も生かしながら、新しい味わいへと変えて届けているクラフトアイスクリームです。

選んだアイスを手に、店先のベンチへ腰を下ろします。

すぐそばでは、スタッフの方々が野菜を使ったまかないを調理していました。

外の光や風を感じる場所で、色とりどりの野菜が切られ、料理へと変わっていく。

青空キッチンのようなその風景を眺めながらアイスを味わう時間は、なぜだかとても穏やかで、満ち足りたものでした。

「次に来たときは、ランチも食べてみたい」

そんなことを思いながら、急ぐことなく、ゆっくりとアイスをいただきました。

並ぶ野菜も、アイスクリームの味も、季節やそのときの収穫によって変わります。お店の方によると、週ごとにも顔ぶれが変わるのだそう。

訪れるたびに違う野菜と出会い、知らなかった味を知る。

青果ミコト屋は、野菜を買うだけではなく、季節の変化や、食べることの楽しさをあらためて見つけられる場所でした。

次はどんな野菜が並び、どんな味のアイスに出会えるのか。

その続きを確かめるように、また何度でも訪れたくなります。

青果ミコト屋

青果ミコト屋は、2010年に神奈川県横浜市を拠点に活動を始めた「旅する八百屋」。キャンピングカーで日本各地の畑を訪ね、生産者との関係を築きながら、自然栽培を中心とした野菜や果物を仕入れ、宅配や飲食店への卸、イベント出店などを通して届けています。2021年には横浜市青葉区に初の実店舗「micotoya house」を開設。店内では青果や加工品を販売するほか、ロスになる野菜や果物を生かした「KIKI NATURAL ICECREAM」や、旬の野菜を使ったランチも展開し、生産者と消費者、畑と食卓をつなぐ活動を続けています。

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