
暖簾の先に、緑との出会い。
丹波篠山の景色のなかで目を引く、赤土を思わせる色合いの建物。表情のある壁と、入口にかかる白い暖簾が印象的な「rêtes.(レテ)」を訪れました。
暖簾をくぐると、植物が並ぶエリアと、カフェへ続く入口が。まずは、たくさんの緑に迎えられながら、植物を見てまわることにしました。
葉のかたちや枝ぶり、大きさもさまざま。「この子を部屋に置いたらどうだろう」と、自宅の風景を思い浮かべながら眺めていると、なかなか決められません。
どの子を迎えようかと迷う時間も、植物屋を訪れる楽しみのひとつです。
rêtes.では、インドア・アウトドアプランツのほか、切花や花束、鉢も扱っています。暮らしに緑を添えたいときも、誰かに花を贈りたいときも。
植物との出会いを楽しみに、足を運びたくなる場所です。

山を眺めながら、ラテを一杯。
植物を見たあとは、カフェへ。庭の向こうに田園風景と山々が広がる席で、アイスラテをいただきました。
視界いっぱいの緑と、大きく開けた空。庭には椅子やベンチが置かれ、その先には山の稜線が続いています。
こうして自然を前に飲む一杯は、どうしてこんなにおいしく感じるのでしょう。
鳥の声や風の音に耳を傾けていると、頭のなかにあったあれこれが、少しずつ遠のいていくようでした。
目の前の景色を眺め、ときどきラテに口をつける。何かをしようとせずに過ごす時間が、とても心地よく感じられます。
カフェで使われているのは、山梨の「AKITO COFFEE」が厳選したコーヒー豆だそうです。農園にも直接足を運ぶ、そのこだわりが詰まったコーヒーとともに、シンプルな素材でつくるおやつも用意されています。
植物に囲まれた店内、風が吹き抜けるテラス、季節ごとに表情を変えるガーデン。
その日の天気や気分に合わせて、過ごす場所を選べるのもうれしいところ。

日々の休息と、小さなお祝いに。
rêtes.という名前は、フランス語で休息を意味する「repos」と、お祝いを意味する「fête」を組み合わせたものだそうです。
心穏やかな日にも、誰かにとっての特別な日にも寄り添う植物屋でありたい、という想いが込められています。
慌ただしい毎日に、少し疲れたとき。ちょっといいことがあって、その気持ちを誰かと分かち合いたいとき。そんな日々の出来事に、植物や花、ひと休みできる場所がある。
今回、緑を眺めながらゆっくり過ごしてみて、お店が大切にする「休息」を身近に感じました。
自分のために植物を選ぶことも、景色を眺めながらお茶を飲むことも。普段は後回しにしてしまう小さな楽しみに、時間を使うのもいいものです。
丹波焼でも知られる丹波篠山では、帰り道に窯元へ立ち寄り、器を探すのも楽しみのひとつ。
植物を眺め、ラテでひと息ついたあとは、気になる器を探しに。そんなふうに、この土地で過ごす一日をゆっくり楽しみました。
