
部屋に迎えると、少し景色が変わる。
部屋に置いた瞬間、思わず目が留まる。
丸みを帯びたフォルムに、ちょこんと伸びた三本の脚。
見る角度によっては二本脚にも見え、その姿はどこか生き物のようでもあります。
THOの「Aroma candle BLACK」は、一般的なキャンドルのような整ったシルエットではありません。
少し不思議で、少し愛らしい。
ただ飾っているだけなのに、不思議と空間に馴染み、気づけば何度も目で追ってしまう存在でした。

火を灯さない時間も、好きになる。
マットな黒で仕上げられた表面は、光をやさしく受け止め、空間を静かに引き締めてくれます。
リネンのカーテンや木の家具など、やわらかな素材とも自然に調和し、そこに置いてあるだけで景色が少し整うような感覚があります。
そして火を灯すと、その印象はまた少し変わります。
炎がゆっくり揺れ、天然精油100%で調香された香りが静かに広がっていく。
クローブやブラックペッパーのほのかなスパイスに、ベルガモットやマンダリンのみずみずしさ、トンカビーンのやさしい甘さ。
さらにヨーロッパ産ぶどう精油を忍ばせた香りは、ワインとともに過ごす穏やかな時間をイメージして調香されたそうです。
火を灯している時間も、灯していない時間も。
どちらの時間にも、それぞれの魅力がありました。

少しずつ、愛着が育っていく。
毎日使うものではないかもしれません。
でも、ふと視線を向けるたび、「今日もそこにいる」と感じられる。
そんな存在は、暮らしの中では意外と大きな意味を持っています。
今日は火を灯して本を読む。
またある日は、そのままオブジェとして眺める。
そんなふうに過ごしているうちに、ただのキャンドルだったはずなのに、少しずつ愛着が育っていく。
Aroma candle BLACKは、香りや灯りを楽しむだけではなく、暮らしの中で静かに寄り添い、小さな相棒のような存在になってくれるキャンドルでした。
