“春楡(ハルニレ)”を木芯にした、自然とともにある灯り。
北海道大学の“エルムの杜”で知られる、春楡(ハルニレ)と呼ばれる木を使用した木芯。そこに、大豆由来のソイワックスを合わせた「楡々 -YUYU- 春楡」。
器部分には、植物性のパームワックスを使用した蝋を採用し、植物由来の素材を中心に仕立てられています。
器に浮かぶやわらかなグラデーションは、ハンドメイドならではの一点もの。まるで地層のように重なり合う表情が、その美しさを際立たせます。木芯は樹種ごとに燃え方が異なるため、芯の太さや幅の選定には何度も燃焼実験を重ね、ようやく完成した作品です。
呼吸を深くする、自分だけの「余白」の時間
火を灯せば、ほんのりと香ばしく、どこか酸味を思わせる香りが広がります。
焚き火のようにパチパチと奏でる音とともに、北海道の大自然を思い描く時間へと誘ってくれるでしょう。
揺らめく灯りが器の内側からやさしく漏れ出し、溶けた蝋が少しずつ新たな造形を紡いでいく。
その静かな変化を見つめていると、張りつめた心がほどけ、呼吸も自然と深まっていきます。
蝋でできた器の色合いはもちろん、木芯それぞれの色味や木目、灯したての香り、炎の大きさや燃焼の様子まで、ひとつとして同じものはありません。
一日の終わりに、心をほどくひととき。
すべてのタスクを終えた、一日の終わり。慌ただしい日々をそっとリセットしたい夜に、「春楡」に火を灯す。そのささやかな所作が、日常と非日常の境界線をやさしく引いてくれます。
ゆったりと揺れる灯りと、心をほどくように響く木々の音。ただ無心になって火を眺める時間は、心の奥に溜まった澱を静かに溶かしていきます。
「楡々 -YUYU- 春楡」は、使い終えたあともリペアが可能です。
芯を付け替えることで、再び新しい命を吹き込み、もう一度灯りとして楽しむことができます。使い捨てではなく、時間を重ねながら寄り添い続ける存在。自然を慈しみ、ものを大切に使う心までも感じさせてくれる蝋燭です。
